GSM/DCSデュアルバンドアンテナスイッチモジュール (ASM)

小型化が進む通信端末にコンパクトな内部モジュールは欠かせません。解析例はデュアルバンド通信用モジュールとして(GSM900 MHz / DCS 1800 MHz)それぞれの帯域の低域通過フィルタとダイプレクサの機能を果たします。LTCC技術が使用され、サイズは僅かに4.5 mm x 3.2 mmの小型部品です。

この部品について、まずダイプレクサ機能を確認します:

図 1:ASM構造とダイプレクサモードのポート設定
図 1:ASM構造とダイプレクサモードのポート設定

ダイプレクサのポート2はGSM用、ポート3はDCS用です。それぞれのモードの反射損失とポート1への伝送を図2と図3に示します。どちらのモードでもシミュレーション結果(左)と測定結果(右)に良好な相関が見られます。

図2:ダイプレクサGSMパーツの反射損失と伝送(左:シミュレーション、右:測定)
図2:ダイプレクサGSMパーツの反射損失と伝送(左:シミュレーション、右:測定)
図3:ダイプレクサDCSパーツの反射損失と伝送(左:シミュレーション、右:測定)
図3:ダイプレクサDCSパーツの反射損失と伝送(左:シミュレーション、右:測定)

次に、2つの帯域における低域通過特性を確認します。このシミュレーションのためのポート定義を下図に示します。

図4:GSM帯低域通過フィルタのポート設定
図4:GSM帯低域通過フィルタのポート設定
図5:GSM帯低域通過フィルタのシミュレーション結果(左)と測定結果
図5:GSM帯低域通過フィルタのシミュレーション結果(左)と測定結果
図6:DCS帯低域通過フィルタのポート設定
図6:DCS帯低域通過フィルタのポート設定
図7:DCS帯低域通過フィルタのシミュレーション結果(左)と測定結果
図7:DCS帯低域通過フィルタのシミュレーション結果(左)と測定結果

上記のモジュールの著作権はKorea Electronics Technology Institute (KETI), High Frequency Materials Research Centerにあります。

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所在地
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