Atomic Data

ATBASEは、広範な条件におけるプラズマのスペクトル特性とイオン化動力学のシミュレーションに必要な高品質原子データを作成します。Hartree-FockやDirac-Fock、配置間相互作用、歪み波コードを含む一連の原子構造やモデリングコードを使用しています。LTE及びnon-LTEプラズマのシミュレーションをするためのデータとして、PrismSPECTやSPECT3D、HELIOS-CR、PROPACEOSで使用します。

モデルの概略

  • 原子エネルギーレベルと振動子強度:Hartree-Fockと配置間相互作用モデル
  • 光電離断面積:原子価殻と内殻遷移の両方に関して、Hartree-Fock 計算による断面積
  • 電子衝突励起と電離の断面積:断面積とレート係数を得るために歪み波(Distorted-wave:DW) の計算を実施
  • 自動電離レート:自動電離レートを得るために配置換相互作用の計算を実施
  • 二電子性再結合レート係数:K殻スペクトル(Li様イオンやそれ以上)に関わる二電子性再結合のために、自動電離レートとdetailed balance relationshipを使って電子捕獲レートを計算