PrismSPECT

PrismSPECTはプラズマの原子特性と放射特性をシミュレーションする衝突輻射スペクトル解析コードです。LTE*とnon-LTEプラズマのスペクトル特性(放射と吸収)とイオン化特性を計算します。使い易いGUIとインタラクティブな可視化ツールを持ち、洗練された最新の機能を備えています。

特長

  • 一様な温度と密度(有限サイズの単一ボリューム要素)を持つプラズマのスペクトルとイオン化分布の計算
  • 設定と結果表示のための使いやすいGUI
  • ウィジェットから直接ヘルプにアクセス可能なオンラインドキュメント
  • LTEおよびnon-LTEプラズマの原子レベルポピュレーションとスペクトルの計算*
  • 外部放射場によるポピュレーションとスペクトルへの影響の計算
  • non-Maxwellian電子分布を持つプラズマのモデリング
  • プラズマ/バックライターの吸収スペクトル計算
  • 定常状態または、時間依存を持つ原子レート方程式
  • 独立変数を2次元グリッドとして計算
    温度 / 密度 / プラズマサイズ / 組成 / 外部放射場 / Non-Maxwellian電子分布パラメータ
  • グラフィカルな結果表示
    機器広がりを畳み込んだ周波数依存量 / 放射スペクトル / 透過スペクトル / オパシティ / 光学的深さ / イオン化フラクション / 原子レベルポピュレーション
  • 衝突・輻射モデルにおける原子過程
    衝突電離、再結合、励起、脱励起 / 光電離、誘導再結合 / 光励起、誘導放出 / 自然崩壊 / 放射再結合 / 二電子性再結合、自動電離、電子捕獲
  • ドップラー広がり、自然広がり(自動電離の寄与を含む)、Stark広がり**
  • 原子コードATBASEの使用
    光電離断面積 / 振動子強度 / 衝突電離断面積 / 衝突励起断面積 / 原子レベルエネルギーと遷移エネルギー / 二電子性再結合、自動電離、電子捕獲レート / NIST原子レベルエネルギーと振動子強度の組み込み
* LTE = local thermodynamic equilibrium、局所熱平衡
**For prominent K-shell lines, Stark lineshapes are computed based on MERL code
(L. Woltz, C. Hooper, Jr., Phys. Rev. A, Vol. 38, p. 4766 (1988) and R. Mancini, et al.,Comp. Phys. Commun., Vol. 63, p. 314 (1991))