誘電率測定装置

誰でも簡単にマイクロ波の誘電率測定を

5G や IoT に代表されるワイヤレス機器や高速デジタル機器の電気設計に不可欠な材料パラメータである誘電率。
高精度に測定するニーズが高まっています。

機器を開発設計するエンジニアのみならず、材料開発メーカーを含む多くの方へ簡単に高精度の測定を実現するシステムを提供します。

特 長

本誘電率測定装置は、ステップ・バイ・ステップの簡単操作で、誰にでも正確に安定した測定が可能です。
独自開発の開放型同軸共振器から漏れる共振電磁場を利用してサンプルの複素誘電率を測定するという画期的な誘電率測定法を開発。 この新発想の共振器と、独自開発の高精度測定プログラムにより、低コストで高精度な測定を可能にします。

システム構成対応アナライザ

誘電率測定装置は、各種共振器と共振器の特性を計測するネットワークアナライザ(Vector Network Analyzer;VNA)、制御パソコンで構成されます。

1. 共振器
 各種ラインナップから選択
2. ネットワークアナライザ
(Vector Network Analyzer)
3. 制御用パソコン
 Windows
*パソコンは含まれません

誘電率の受託測定サービス

弊社では誘電率の測定サービスも行っています。
豊富な測定ラインナップと経験に基づいた誘電率測定サービスをご提供します。
測定サンプルの材料、形状、測定周波数などのご要件に応じて最適な方法を選択し、測定を行います。
お気軽にご用命ください。詳細は誘電率測定サービスのページをご覧ください。

共振器法に電磁界解析技術をプラス

サンプルを設置する前と設置後との共振器内部の共振特性、共振分布の変化・損失を電磁界解析技術を用いて精密に求めることでより正確な誘電率の算出が可能になります。

  • 同軸共振器
    同軸共振器
  • 測定ポイント近傍の電界分布
    測定ポイント近傍の電界分布

同軸共振器プローブ先端部から漏れる共振電磁場(エバネッセント波)が、先端部に設置されたサンプル(Test Material)に浸潤すると、サンプルの持つ複素誘電率によって共振器全体の共振特性(共振周波数、Q値)に変化が生じます。この変化を測定することで誘電率、tanδを算出します。マルチドメイン電磁界シミュレータ「CST STUDIO SUITE」を用いて計算した電磁界分布及び共振器特性を、従来の複素誘電率の算出方式に組み込むことで、独自の高精度な測定プログラムを開発しました。

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